理学療法(PT:Physical Therapy)とは
主にけが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある方々に対し、座る・立つ・歩くなどの基本的な身体能力の獲得や回復を促すための評価と訓練を実施します。運動療法を中心にしたアプローチのほか、在宅生活にスムーズに移行できるよう応用動作の訓練や住環境整備に関する助言を行います。
日本理学療法士協会
当センターの理学療法について
成人領域では、脳血管障害や神経疾患、整形疾患、脊髄損傷等に対して訓練を実施します。特に回復期リハビリテーション病棟では、平日・土日ともに重点的にリハビリを実施するとともに、患者家族への指導を細やかにおこない、出来るだけ早い回復と地域生活への復帰を目指します。
小児領域では、脳性麻痺やダウン症、筋ジストロフィー等に対して訓練を実施します。お子さんの訓練については早期治療を見本に、積極的に遊びを取り入れ、運動発達だけでなく知的発達も考慮しながら実施しています。あわせてご家族への指導や、教育機関と連携し学校生活上の助言指導も行っています。
身体障害者支援領域では、車椅子や座位保持装置等の補装具を希望する方に対し、作成の相談と助言に応じています。
地域連携としては、介護保険領域や障害者支援領域の関係各所と連携をとり、地域生活への移行を円滑に行えるよう促しています。また講師派遣の依頼に対して職員を派遣しています。
スタッフ数:22名(平成29年度)
スタッフの卒業校:国際医療福祉大学、埼玉医大、植草学園大学、群馬大医療短大、秋田大医療短大、社会医学学院、マロニエ医療専門学校、岩手リハビリテーション学院等
施設の様子
HONDA歩行アシスト
HONDA歩行アシストは歩行運動の改善を目的として開発された外骨格型ロボットです。股関節に角度センサーが付いており股関節の動きをとらえ、脚の運びの特徴を知ることができます。その特徴に応じて股関節のモーターが働き、より適切な股関節運動をアシストすることで歩行を改善します。リアルタイムで歩行時間や歩数等の計測ができ、付属のコントロールタブレットでは歩行中の動画撮影も可能です。
当院では脳血管障害、整形外科疾患の方のリハビリに使用しています。軽量で着脱しやすく、高齢者でも利用できる設計になっており、利用者からも好評です。