理事長挨拶

理事長挨拶

地方独立行政法人 栃木県立リハビリテーションセンター
星野雄一

平成30年(2018年)4月1日、とちぎリハビリテーションセンターは地方独立行政法人栃木県立リハビリテーションセンターとなりました。

私たちは障害児・者の自立を66年間支援してきました

私たちの使命は、さまざまな原因による身体機能障害を持つ子どもや成人が、障害から回復しあるいはそれを克服し自立できるように支援することです。この使命がスタートしたのは昭和27年(1952年)であり、この年に栃木県立身体障害者更生相談所が設置されました。昭和35年(1960年)に肢体不自由児施設若草学園(入所100名)が、その翌年には身体障害者更生指導所(入所40名)がそれぞれ設置され、昭和48年(1973年)に上記3者が統合され栃木県身体障害医療福祉センターとなりました。平成13年にそれまでの宇都宮市若草から同市駒生町に移転新築され、とちぎリハビリテーションセンターとして平成30年3月末まで使命を果たして参りました。

平成30年(2018年)4月から新法人に移行しました

公所と定められている相談部門は県直営のまま残り、それ以外のリハビリテーション病院機能、肢体不自由・発達障害児施設、障害者自立支援施設の複合した機能を持つ医療・福祉施設として新法人に移行しました。経営形態の変更により、人材確保や収益増という組織運営上必須の課題に向け、これまでよりも優れた操舵性、高い機動性が期待できます。安定した経営基盤により政策医療の継続的な供給が可能になり、さらには量のみでなく質の点でも優れたリハビリテーション医療・福祉の提供に資すると信じています。

より多くの方々にご利用頂けるよう、40床の回復期病棟が増設されました

超高齢社会の深化に伴い加齢を背景とした疾病や外傷による身体機能障害が増加しています。そのため、中でも脳血管障害予防を目指すメタボリックシンドローム活動と並んで、当センターではロコモティブシンドローム予防活動に力を注いできています。しかし、転んで足を骨折し手術を受け、その後のリハビリテーションのため当センターに入院される方は増加傾向にあり、また脳血管障害等による手足の麻痺の方も減っていません。栃木県地域医療構想でも、2025年時点で回復期病棟が相当に不足しています。回復期医療の需要増対策の一環として当センターの病床が増え、より多くの方々にご利用頂けると思います。

リハビリテーション医療の発展に尽力する当センターにご支援、ご期待を!

遺伝子医療などを見ても明らかなように、医療は日進月歩の分野です。リハビリテーション医療も同様であり、傷んだ脳や脊髄を再生・回復させる夢のような治療がそう遠くないようですし、失った機能を補う医療として電子機器やロボットスーツなどによる身体機能アシストも日々進歩を遂げています。このような新規のハイテク治療を積極的に取り入れ、またその結果を広く情報発信し、リハビリテーション医療の発展に貢献するのも当センターの使命、と意気込んでおります。ご支援・ご理解のほど、宜しくお願い致します。

2018.4.1
地方独立行政法人 栃木県立リハビリテーションセンター
星野雄一

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