こども発達支援センター
こども発達支援センターは、児童福祉法に基づく医療型児童発達支援センターと福祉型児童発達支援センターからなる障害児通所支援施設です。 病院(医療センター)と連携して、在宅で肢体不自由や知的障害等のある就学前のお子さんを対象に、専門的な知識や技能を備えた職員が障害の状況等に応じた総合的な療育(お子さんの身体機能や身辺動作能力の維持向上を図るための訓練や言語聴覚訓練、摂食指導、ご家族への支援等を含む。)を行い、発達を支援しています。 特徴は「親子通園」であり、お子さんに療育を提供するとともに、ご家族も「障害や療育等について」知識を深められるよう努めています。 また、ご家族からの依頼により、職員がお子さんの通う保育所や幼稚園等に出向き、そこで保育所等のスタッフと情報を共有し、お子さんがより健やかに成長できるように、また集団生活の場所で安心して過ごせるよう支援する事業も実施しています。 在職する職種は、保育士、看護師、公認心理師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などであり、専門性と豊かな知識・経験を有する職員が多職種連携により療育を行っています。 なお、利用には「障害児通所給付費の支給決定」が必要です。
対象児:知的障害児や発達障害のあるお子さん 対象年齢:就学前 通園日数:週3日 定員:30名 開園時間:10時~14時 利用料:電話等でご確認ください。(満3歳になって初めての4月1日以降の3年間は、幼児教育・保育無償化制度 により無料となります。(※注 食費等無料化の対象外費用があります。)) 送迎:ありません。 利用期間:原則として1年以内 卒園後の進路:母子分離の療育施設や保育所、幼稚園、認定こども園等
保護者の評価(児童発達支援評価表) ・2021(令和3)年度(174KB) ・2022(令和4)年度(191KB) ・2023(令和5)年度(178KB)
対象児:肢体不自由児のあるお子さん 対象年齢:就学前 通園日数:週3日 利用定員:30名 開園時間:10時~14時 利用料:電話等でご確認ください。(満3歳になって初めての4月1日以降の3年間は、幼児教育・保育無償化制度 により無料となります。(※注 食費等無料化の対象外費用があります。)) 送迎:ありません。 利用期間:原則として1年以内 卒園後の進路:成長段階に応じた療育施設等
こども発達支援センターの事業として、保育所等訪問支援事業を行っています。 これは、ご家族からの依頼により、職員がお子さんの通う保育所や幼稚園等に出向き、そこで保育所等のスタッフと情報を共有し、お子さんがより健やかに成長できるように、また集団生活の場所で安心して過ごせるよう支援する事業です。
対象児:県内在住で、集団生活を営む保育所等の施設に通っているお子さん 利用期間:6ヶ月が基本となります。(期間延長可) 訪問回数:月2回以内 費用:1回あたり1,730円(生活保護、市民税非課税世帯は無料) ただし、初回訪問のみ別途207円かかります。 なお、満3歳になって初めての4月1日以降の3年間は、幼児教育・保育無償化制度により無料となります。
さあ通園!(センターの玄関)
正面がこども発達支援センター、右奥が病院です。
登園したら健康チェック!(検温、脈拍測定)
・看護師による体温や脈拍の測定(体調管理の一つ)を習慣化します。 ・測定中は静かにすることを習慣づけすることで、子ども自らが気持ちや感情をコントロールできるようにして行きます。
保育(保育室)!
・保育では、集団行動の基礎を身に付けさせ、呼名により自分やお友だちを意識する事を促します。また、着席行動や注目・模倣を促します。
・その他にも、シール貼り・ペンで描く・絵の具や粘土に触れる・紙を丸めるなどの制作や遊びを通して、様々な素材に触れたり動作を学んだりします。
・また、歌いながら、身体を触ったり、傾けたりして、様々な「からだ遊び」をし、ご家族にも家でできるスキンシップ遊びとして覚えてもらっています。その他にも、バラエティにとんだ活動を取り入れています。
・福祉型の保育室は衝撃吸収タイプの床になっています。医療型の保育室は衝撃吸収タイプの床の上にウレタンマットを敷いています。
園庭で戸外遊びを満喫!
・元気に身体を動かし、手を使って遊ぶことで体力をつけ、運動機能の発達を促します。
お散歩!
・夏以外は、同じ敷地内にある森の遊歩道を通って池の縁の東屋などへお散歩に行き、例えば、東屋ではシャボン玉遊びなどをします。 ・手を繋いで歩くことは危険回避になり、人に合わせて歩くことはお子さんのコントロール力を高めます。お子さんが愚図っても、「あと10歩頑張ろう」とか「○○まで歩こう」などの近い目標を示し、できたら褒め、これを繰り返して、歩ける距離を伸ばします。
夏はやっぱりプール!
・夏には、水遊びをします。
給食
・言語聴覚士と連携し、食形態のステップアップや「食べさせ方~自分で食べる」ための練習をし、着席して自分で食具を使って食べる事を目指します。 ・また、お子さんの合わせた食事形態で提供しています。(きざみ食、ペースト食、アレルギー食)
個別訓練(作業療法)
・作業療法は、身体の使い方がぎこちない、手をうまく使うことができない、日常生活の動作がうまくできないといった課題を持つお子さんを対象に、遊具や玩具を使った遊びを通して、発達段階に合わせた支援を行い、発達を促します。 ・また、好きな活動を一緒に見つけて、コミュニケーションの基礎となるやりとりを促します。自宅や保育場面における姿勢調整や環境調整、日常における道具の使い方などについても、適宜、相談に応じています。
個別訓練(理学療法)
・理学療法では、お子さんの発達段階(定頚、寝返り、起き上がり、おすわり、四つ這い、つかまり立ち、つたい歩き、歩行など)に応じた目標を定め、運動発達を促します。必要に応じて、下肢装具、椅子、車椅子などの補装具の製作やフィッティング等も支援します。
個別訓練(言語療法)
・小児領域での言語療法は、主に「ことば」・「発音」・「食事」にアプローチします。具体的には、言葉の遅れのあるお子さんに対して、「ことばやコミュニケーションに関心を持たせる」「語彙や文法、文字の習得を促す」などの訓練・指導を行い、「ことばの獲得」を目指します。 ・その上で、日常生活でことばによるコミュニケーションがとれるように、生活の中で取り組める支援を行います。
・また、発音が苦手なお子さんの場合、苦手な音が何であるかを評価し、正しい発音の仕方や口の体操などをどおして「発音の習得」を促します。 ・食事については、総合的な評価に基づき、個性に合わせて悩みを解決し、誰とでも安全かつ楽しく食べられることを目指します。
心理療法
・はじめに発達検査等を行い、お子さんの発達状況を確認します。そして、その中で見えたお子さんの強みや課題をご家族と共有し、主に認知面の発達を促す療育を行います。当センターに通園している中で見られた成長等についても、その都度共有します。通園期間の後半に再度発達検査を行い、成長を確認します。
・「お子さんの行動にどのような意味があるのか」、「それにどう対処したら良いのか」といった、日頃迷いがちな部分についても、一緒に考えていきます。福祉制度や医療の活用等についても、必要に応じて検討していきます。
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