入院中のリハビリについて
様々な疾患、症状の方に対して退院後の生活を想定し、それぞれに必要なリハビリを行います。
主な対象疾患
- 脳梗塞
- 脳出血
- 脳外傷
- 脊髄損傷
- 大腿骨頸部骨折
- 脊椎圧迫骨折
- 切断
- 脊椎
- 人工関節手術後 など

基本動作訓練
ベッド上での寝返りや起き上がり、車いすへの乗り移り、立つ、座る、歩くなど生活の基本となる動作を練習します。
歩行訓練では、必要に応じて装具や歩行補助具を使い、自身の能力を最大限に発揮できる方法で訓練を行います。

上肢機能訓練
麻痺の影響でこわばった筋肉を緩め、随意性を高めるための機器を積極的に導入しています。
日常生活の中で目標を設定し、できる限り手を使う機会が増えるように工夫しています。
麻痺の改善が難しい場合は、利き手の交換や片手でできるような練習も行います。

言語・高次脳機能訓練
脳の病気や事故によって、忘れやすく思い出せないことが多い、集中して物事に取り組めない、複雑な内容を手順通りに進められないなど今までできていたことができなくなることがあります。会話や教材を用いたり、日常生活活動を行う中でこれらの症状の改善を図ります。
失語症とは、伝えたいのに言葉が出ない、思ったことと別の言葉を言ってしまうなど言葉を話すことが難しくなるだけでなく、相手の言っていることを理解したり、読み書きしたしすることが難しくなる障害です。その方の症状に合わせて「話す」「読む」「聞く」「書く」の4つの側面が改善するための関わりをします。十分な改善が難しい場合は気持ちを伝えるための手段を一緒にみつけていきます。
構音障害とは、口唇、舌など、話すときに使う筋肉の運動が傷害され、はっきり発音できなくなった状態です。相手が聞き取りやすい発音をするためには、訓練で口の器官を動きやすくすることが必要です。本人の状況に合った発音の練習や口の体操などをします。

摂食嚥下訓練
うまくかめない、うまく飲み込めない、食べるとむせてしまうなど食べたり飲んだりすることに関する問題をお持ちの方に対して、その様子を観察し、原因を探っていきます。
嚥下の訓練には間接訓練と直接訓練があります。
間接訓練とは、「食べ物を用いない訓練」です。誤嚥の危険が高く直接訓練を行うことのできない場合や経口摂取をしている場合でも、食前の嚥下体操などのように嚥下諸器官の準備運動の目的で行うことも多いです。
直接訓練とは、「食べ物を用いる訓練」です。誤嚥の危険を伴うので、VF検査などで評価した上で適応を判断します。誤嚥を防ぐための姿勢や、代償的嚥下法、食形態の工夫などを行うことで誤嚥の防止を図ります。

日常生活動作(ADL)訓練
日常生活動作とは、食事、排泄、移動、入浴、着替え、整容など、生活に必要な身辺動作のことです。
身体状況を把握し、退院後の実際の生活をイメージしながら、練習を行います。

浴室シミュレーターは、ご自宅の環境に合わせたセッティングで練習が可能です。手すりや福祉用具が必要かどうかを検討するのに役立ちます。

より楽しく、豊かな生活を目指して(IADL訓練)



家庭や地域における役割や希望は人によって異なります。可能な限りQOL(生活の質)の向上をはかるための目標を設定します。
屋外へ散歩に出かける、料理や掃除・洗濯などの家事などの応用的動作を安全に行えるよう練習をします。
屋外歩行は、とちぎ健康の森の散歩コースが使えますので、四季折々の自然を楽しむことができます。
趣味的な活動も退院後の生活には欠かせません。
本人の興味、関心に適した作業活動を訓練プログラムに用います。また、余暇時間にも楽しんでいただけるよう工夫しています。



退院支援
ご家族やケアマネージャーなど関係者を交えて退院後も安心して生活できるよう支援します。
退院前訪問指導では、退院後の生活を見据え、玄関やトイレなど自宅内での実際の動作を確認します。手すりの設置や福祉用具の必要性、安全な介助の方法などを検討します。
