神経発達症(発達障害)とは
神経発達症(発達障害)とは、通常と異なる行動や認知パターンをとり、日常生活などに困難感が生じる疾患です。多くは幼少期からみられ、その子が持って生まれた「特性」であり、育て方や環境によるものではありません。
神経発達症群には自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)、知的発達症(知的障害)、限局性学習症(学習障害)、発達性協調運動症などが含まれます。軽度の神経発達症を含めると、頻度は6%程度で、40人の学級で2~3人は存在すると言われています。
首のすわりが遅い、言葉が遅い、うまく話せない、幼稚園・保育園の集団生活になじめない、落ち着きがない、学校の勉強についていけないなどの「特性」が見られる場合、ご相談にいらしてください。幼少期からその子に合った療育を行うことや、環境の調整をすることなどで、困りごとを減らしていくことはできると考えています。
どんな些細なことでも結構ですので、まずはご相談ください。
神経発達症(発達障害)の主な特性
- 言葉の遅れが気になる
- 首のすわりが遅い・お座りがしっかりしない
- 歩くのが遅い・歩き方がおかしい・よく転ぶ
- 落ち着きがない・気が散りやすい
- 周囲とのコミュニケーションが苦手
- 目があわない・他者に関心がない
- 興味を持ったものを指さしで伝えない
- 名前を呼んでも反応しない
- 表情が乏しい
- 感覚が極端に鋭い または 鈍い
- 癇癪をおこしやすい(イライラしやすい)
- こだわりが強い、予定や環境が変わることを嫌がる
- 順番を待てない・じっと座っていられず動き回っている
- 友達とうまく遊べない
- 忘れ物や不注意が目立つ
- 勉強が苦手、計算が遅いなど
- 運動が苦手、バランスが悪い、不器用
神経発達症(発達障害)の種類
注意欠如多動症(ADHD)
注意欠如多動症(ADHD)とは、不注意、多動性、衝動性などの特性が持続的にみられる状態です。発達水準からみて不相応に注意を持続させることが困難であったり、落ち着きがない、行動の抑制が困難であるなどといった特性が認められ、日常生活に困難が起こっている状態を指します。脳内伝達物質のドパミン系の機能低下等が原因で、注意・順序立て・行動抑制などのコントロールやワーキングメモリー、満足感などに関与する脳の機能のアンバランスにより生じます。また、限局性学習症(LD)を併せ持っていることも多く見られます。
自閉スペクトラム症(ASD)
自閉スペクトラム症(ASD)は、対人関係やコミュニケーションに困難さがある、こだわりが強いなどの特徴を有する神経発達症(発達障害)です。相手の目を見つめられない、友達とうまく遊べない、他の人と喜びや悲しみを分かち合おうとしない、言葉の遅れ、独特の言葉を繰り返し話している、こだわりが強いなどの症状がみられます。また、感覚過敏と鈍麻、視覚的情報が優れていたり、パニック・睡眠障害を伴いやすいなどの特性があります。
知的発達症(知的障害)
知的発達症(知的障害)とは、発達期までに生じた知的機能障害により、認知能力や適応能力の発達が全般的に遅れた水準にある状態を指します。知的水準が平均を明らかに下回っており、その年齢で期待される社会性、生活能力、学習能力などが達成できない状態です。遺伝子の変化や脳の発達に影響を与える病気などが原因で起こります。
限局性学習症(学習障害:LD)
限局性学習症(学習障害:LD)とは、知的には正常範囲であるけれど、学習で使用する技能に困難があり、学習がうまく出来ない状態をさします。読んだことを理解できないけれども聞くとわかる、あるいはその逆、字が上手く書けない、計算が苦手、図形の認知が苦手など、一部の能力がうまく出来ないためにつまづいてしまいます。周りからは、さぼっているなどと誤解され、自信喪失していることもあり、不安障害や抑うつ障害などが併存していることがあります。正しい評価と学習における対策が必要です。
発達性協調運動症
不器用、体幹がしっかりせずに崩れて座っている、バランスが悪い、運動が苦手などから、日常動作や学習で時間がかかったり、うまく出来ないことが多く、自信や積極性をなくしていきます。限局性学習症、ADHDに合併していることもあります。
神経発達症(発達障害)への取組
- 診断
- 血液検査、画像検査、脳波検査など「検査」
- 薬物療法
- 発達検査、カウンセリング、ソーシャルスキルトレーニング
- リハビリテーション(感覚統合訓練、言語訓練など)
- 保護者の相談窓口、幼稚園や療育機関などとの連携
お問い合わせ
初診窓口
TEL:028-623-7254